AIありがとう
私は写真を撮っているのですが、
AI様ありがとう
AIの画像生成ありがとう
AIの画像生成師様ありがとう
と感謝を述べたいと思います。
なぜなら、「どこかにいるだろう権利保有者」を思うがゆえの勘違いや批判を一身に受け負ってくれているのでは、と思うことがあるからです。
というのも、写真NFTを始めた頃にこのようなことを言われたことがありました。
「権利的に大丈夫なのか?」
「フリー素材や拾い画ではないのか?」
撮影者も被写体も自分だと書いていたので、意味がわかりませんでした。周りのイラストのNFTを出してる人が言われているのを見たことがなかったので驚きました。
「撮影者は自分なので著作権は大丈夫ですし、被写体も自分なので肖像権も問題ありません。スタジオさんにも許可をとっているのでそれも問題ありません。」
質問した人は「大丈夫ならいいんですけど」と言って去っていきます。
また、写真NFTを出している学生さんが周りに色々言われて自主回収した後、イラストに転向する、ということもありました。私も購入作品を返品しました。気に入っていたので手放したくありませんでしたが、作者さんを尊重しました。その方が今何をしているのかはわかりません。
なんだか肩身が狭い気持ちになっていって、元々細々だった活動がだんだんもっと細々としていきました。
確かにその頃はNFTアート自体に対して「権利面はどうなっているんだ? 著作権は譲渡になるのか? 法律面の扱いは?」 と混乱が起きていたので、その影響もあるかもしれません。
近頃、AIによる画像生成とそれに対する賛否を眺めていて
「そういえば、最近はAI生成画像がそういう議論を受け負ってくれてるなぁ」と思いました。
「それは権利は大丈夫なのか?」
「誰かの絵柄を奪ってるんじゃないか?」
「どこかにいるだろう学習元の作者を蔑ろにしているのではないか?」
などなど。
だから、画像に対して「権利面大丈夫なのか?」と言う人っていうのは、画像のAI生成が流行ったから出てきたわけではなく、それ以前にもいたわけです。
もしかしたら、絵が生まれたときにも「権利的にそれは大丈夫なのか?」と批判されたかもしれないし、「権利大丈夫なのか?」をクリアしてきたのが歴史なのかもしれません。
ただの思いつきですが。
そして、そういう人が今私や私の周りの写真NFTの人の元に現れないということは、多分今はAI生成画像に対して質問したりしているのではないでしょうか。
その種の人々がいきなりいなくなるとは思えないからです。そして、AI生成画像を機にいきなり現れたわけではなかったわけです。写真からAI生成画像とへと進んで行きました。
AI生成画像の次に何が出てきたら きっとそちらに進んでいくのではないでしょうか。一体どんな何が出てくるんだろうかと、ちょっと楽しみにしてます。
写真が生まれてからAI生成画像が生まれるまでとても長い時間かかったので、その次の何かもとてつもなく長い時間かかりそうです。
私はそれを目撃できないかもしれません。
しかし、技術の進歩は年々2倍ずつ加速しているとも聞くので見れるかもしれません。
楽しみです。